「サントリー シングルモルトウイスキー 山崎55年」は2020年6月に100本限定、定価300万円で販売されたウイスキーです。
山崎蒸溜所で55年以上熟成を重ねた希少な山崎モルト原酒の中から、1964年蒸溜のホワイトオーク樽原酒や1960年蒸溜のミズナラ樽原酒など、熟成のピークを迎えた原酒を厳選し、匠の技で丁寧にブレンドされたウイスキーです。
ミズナラ樽原酒に由来する赤みがかった深い琥珀色が美しく、超長期熟成ミズナラ樽原酒ならではの伽羅や白檀を思わせる複雑な香りと、甘みとほろ苦さからウッディネスへと続く味わい、かすかな苦みとともに続く濃厚な余韻を愉しめる「山崎最高齢のウイスキー」です。
日本のウイスキーづくりの歴史は、サントリー創業者・鳥井信治郎が抱いた『世界に誇る日本のウイスキーをつくりたい』という想いにはじまりました。
しかし、当時の日本ではウイスキーそのものが浸透しておらず、手ごたえの得られなかった事実が歴史として語られています。
サントリー創始者の鳥井信治郎は信念を曲げることなくウイスキー造りを継続し、1937年発売の「角瓶」を皮切りに数々の名酒を生み出すことで人気を博しました。日本へウイスキー文化を根付かせることに成功したのです。
1980年代に入り、高度経済成長の頂点にある中で国民の価値観が多様化する時代が訪れます。
時代の風潮を読んだ当時のマスターブレンダ―によって、強い個性のあるウイスキー造りがサントリーのウイスキー製造に置けるテーマとなりました。
この頃から「山崎」の歴史がスタートします。数十万種類もの原酒をヴァッティングさせ、2年間の月日を掛けて造り出された「山崎」は、1984年3月14日に初リリースされました。
シングルモルトウイスキー『山崎』の奥深い香味は、さまざまな個性を持つモルト原酒を絶妙に組み合わせ丁寧にブレンドを繰り返すことで描かれます。
発酵・蒸溜・貯蔵の各工程で細やかな工夫を重ね、幾多の原酒をつくり分けている山崎蒸溜所の匠たち。その多彩さと繊細さは、世界でも類をみず、現在では国際的に評価されています。
『山崎55年』は清澄な輝きを求めて磨きあげたクリスタル製のボトルに封じられており、滑らかに整えられた彫刻に、細やかな匠の心が宿っています。
ボトルに記された、「55」の銘には、豊かさの象徴である艶やかな金色の日本伝統の漆工芸「蒔絵」を施されています。
さらに、『山崎』のモルト原酒を育む樽材としても活躍する国産のミズナラ材で仕立てた専用箱は匠の繊細な技を要するトメ作りで丁寧に組み上げられ、伝統工芸である漆塗りで仕上げられています。深奥なまでの艶とやわらかい質感は、匠の手で数十もの工程を重ねた証です。
金箔と糸を漉き込んだ墨黒色の封紙は何層にも重なった和紙が、きめ細やかな手しごとにより描かれます。
封紙を留めるのは、24本を丹念に組み上げた組紐で、墨黒に金と銀を織り交ぜた丹精な佇まいで、特別なボトルを艶やかに彩られ仕上がっています。
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