今や世界に誇る文化として、世界5大ウイスキーにも数えられるようになったジャパニーズウイスキー。海外からの人気も高く、近年爆発的なブームを引き起こしたことでも知られています。
これまでのジャパニーズウイスキーの歴史を拓いてきたウイスキーメーカーと言えばもちろんサントリーだというのは誰もが知るところですが、そんなサントリーの看板商品、山崎や響と並び立つ存在としてよく知られているお酒が、白州です。
白州は、日本初のウイスキー蒸留所である山崎蒸留所に続いてサントリーが設立した第二のウイスキー蒸留所で、その名前の通り、山梨県北杜市の白州町にあります。
白州には12年の他にも、18年や25年、またヘビリーピーテッド、シェリーカスクなど、様々なラインナップがあります。
かつては白州10年がエントリーモデルとして発売されていましたが、折からのウイスキー人気による原酒不足によって2013年に終売となっています。その後は代替え銘柄として「白州 ノンヴィンテージ」が発売されています。
白州12年は、現在ではヴィンテージ付きの白州の中では最も年数が短く、そのため値段も手に入りやすい価格に設定されています。
白州ノンヴィンテージで白州の世界に触れ始めた方が、次にステップアップするための、本格的なシングルモルトウイスキーが、白州12年なのです。
白州12年はホワイトオークという木材で造られた樽で12年以上熟成させた原酒を中心に、白州蒸留所で製造されている様々な原酒を多彩にバッティングしており、若葉の様な爽やかで柔らかいスモーキーさとバニラの様な優しい甘みが特徴のシングルモルトウイスキーです。
フルーティーでありながら、しっかりとコクも味わえる、そんなバランスの良いウイスキーだと言われています。
メーカーが発表している白州12年のオススメの飲み方はハイボールです。白州で作ったハイボールは、通称「森香るハイボール」と呼ばれています。森深き白州蒸留所で育まれた白州ハイボールは、森林の爽やかさと軽やかな自然の恵みを最も感じられる飲み方なのだと言われていますよ。
近年のハイボールブームに後押しされ、白州12年を始めとした白州シリーズの人気は高騰しているそうです。
公式サイトにはメーカーがオススメするレシピも載っていますので、気になる方は是非チェックしてみてください。
白州蒸溜所は日本を代表するウイスキーメーカーであるサントリーが設立した第2の蒸溜所です。
1923年に日本初のモルトウイスキー蒸留所として設立された山崎蒸溜所。そんな山崎蒸留所の誕生50周年を記念して、白州蒸留所は山梨県北杜市の白州町に1973年に設立されました。
北に八ヶ岳、西に甲斐駒ヶ岳を臨むこの地は、日本の名水百選にも選ばれている「尾白川」など数多くの清流が流れる森深い土地です。豊かな森と自然に囲まれたこの地には、多彩な生態系が今もそのままに残されているそうです。
そこから生まれた天然水はウイスキーの仕込みに最適といわれている軟水。軽く滑らかでほのかな甘みが感じられると言われています。
また、この水はサントリーが発売しているミネラルウォーター「サントリー南アルプスの天然水」として販売されています。
ウイスキーの水割りを作る場合、最も相性が良い水は、そのウイスキーを仕込んだ時に使われた水だと言われています。白州を水割りで飲む際には、この南アルプスの天然水を使うのが最もオススメだと言われていますよ。
白州蒸留所で蒸留される原酒には様々なこだわりが詰まっています。
世界的にも珍しい複合型蒸留所として知られている白州蒸留所では、複数の形状の異なるポットスチルを備えています。
使用するポットスチルを様々に変える事によってライトな味わいのものからヘビーなものまで、多種多様な原酒を作り分けています。
また、白州蒸留所は直火にもこだわっています。初留には全て直火加熱式のポットスチルを使用することで、より多くの香味成分を抽出することが出来るのだと言われています。
こうして造られた原酒のその数は数十万樽以上になるのだとか。白州はこうした膨大な樽の中から原酒を厳選し、それぞれが微妙に香りや味わいが異なる原酒たちをブレンダーが卓越した感覚によって繊細にブレンドすることで造られるのです。
白州蒸留所は世界的に見ても非常にでも珍しい、標高約700mの高地に蒸留所を構えています。冬には雪に覆われるこの地で熟成を重ねることによって、白州に使われる原酒たちは、ゆっくりと穏やかに熟成されていくのだと言われています。
白州の味わいは、こうした自然が育んだものです。
自然が作り出す澄んだ空気や広大な森の冷涼多湿な気候はウイスキー造りに非常に適していると言われていますし、周囲に満たされた森の空気が、白州に独特な森林の爽やかさを与えてくれるのです。
また白州蒸留所の敷地は、「森林公園工場」というコンセプトを掲げており、「自然との調和」をテーマに建設されています。広大な敷地には民間工場では初となるバードサンクチュアリが設けられ、年間50種以上の鳥たちの姿を見ることができるのだそうです。
広大な森の中に佇む光景から白州蒸留所は「森の蒸留所」とも言われているそうですよ。
他には類を見ないこうした豊かな自然環境と、職人たちの卓越した技術の結晶として、白州蒸留所では上質なウイスキーが日々造られ続けています。
ここで造られる「白州」は、そのスモーキーでフルーティーな味わいによって「森が香る」ウイスキーとして人々に愛され続けています。
その品質の高さは日本国内だけでなく、海外からも高く評価されています。
世界的な酒類のコンペティションである「サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション(SWSC)」において何度も最優秀金賞を受賞しているほか、インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション(IWSC)やインターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)など、数えきれないほどの金賞を受賞しています。
こうした活躍ぶりは日本のみならず世界からも注目されています。近年のジャパニーズウイスキーブームの火付け役となったウイスキーのひとつとして、白州は、山崎や響に並んで日本を代表する銘柄として広く認知されているのです。
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