「響21年」は、サントリーが所持する山崎蒸溜所、白州蒸留所、知多蒸留所の厳選された原酒をブレンドしたジャパニーズウイスキーです。
響という名称は、それぞれの原種が共鳴し素晴らしいハーモニーを奏でるかのごとく、見事なバランスでブレンドされたブレンデッドウイスキーを目標とするために名付けられました。そのバランスは、まさに至高と言っても過言ではありません。樽で21年以上熟成された個性豊かな原酒がブレンドされていることから、華やかな樽の香りや、レーズンのような甘酸っぱさ、ミズナラの伽羅香のような香りなど、複数の香りが複雑に絡み合って、絶妙なハーモニーを奏でています。
「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ」「ワールド・ウイスキー・アワード」などの国際コンテストで最高評価を受けていることもあり、そのことにも納得のいく味が響21年には感じられます。日本人にとって飲みやすいまろやかな口当たりで、飲むと香ばしい香りが口の中に広がります。飲み方としては、響の複雑に絡み合ったハーモニーを楽しむために、まずはストレートで飲むのがおすすめです。そして、ロックで飲めば深い香りを楽しむことができます。
氷で冷やされることにより、香りがゆっくりと口の中で開いていき、絶妙なハーモニーを味わうことができます。水で少し割ってみるのも、香りに広がりが感じられ、また違った味わいが楽しめます。ウイスキーブームが始まる以前は、あまり注目されていなかったウイスキーでしたが、今となっては最高品質のジャパニーズウイスキーとして有名です。高価で取引され、入手するのが難しいほどの人気となりました。その人気の理由は、サントリーが育ててきた3つの蒸留所で長年熟成された、厳選された原酒が使われていることにあります。サントリーが長年培ってきたウイスキーの製造方法と、受け継がれているマスターブレンダーのテイスティング技術によってブレンドされた響21年だからこそ、万人の人に評価されるウイスキーとなったのでしょう。
「響21年」は、当時二代目のマスターブレンダーであった佐治敬三と、チーフブレンダーであった稲富幸一によって生み出されました。佐治敬三が響を造り始めたのは、サントリーが創業90周年を目前にしていたことがきっかけでした。
サントリーの創業90周年と同時に、サントリーの技術を集結した最高の傑作ウイスキーを出したいという考えから、チーフブレンダー稲富幸一と共に最良の原酒のみをブレンドした至高の一品を造り始めます。
稲本幸一は、長年ヴィオラの演奏に親しんでおり、当時好きだったブラームスの交響曲第一番第四楽章をイメージしながら原酒を厳選しました。山崎蒸留所や白州蒸留所、知多蒸留所などのサントリー有数の蒸留所が生み育ててきた原酒の中から、最高のハーモニーを生み出すであろう原酒を厳選することによって響21年は完成しました。響17年では、中心となるキーモルトとしてミズナラ樽で熟成されたモルトが使用されていましたが、響21年はキーモルトとして「山崎シェリー樽原酒」が選ばれました。
シェリー樽で造られた原酒が持つ独特の風味を活かすことを一番に考え、見事なブレンドによって、風味を最大限に引き出すようなハーモニーが生まれました。そのためか、響21年にはシェリー樽によるまろやかでフルーティーな香りが感じられます。初代マスターブレンダーである鳥井信治郎が造り上げた、日本特有の香りが立つ原酒の数々が、二代目のマスターブレンダーである佐治敬三によって、美しく共鳴しあう見事なジャパニーズウイスキーとして完成され、1994年に響21年として発売されました。
鳥井信治郎、佐治敬三と受け継いできたマスターブレンダーですが、今では三代目の鳥井信吾が受け継ぎ、より豊かな香りのする至高のジャパニーズウイスキーを目指し研鑽し続けています。今後響のようなブレンデッドウイスキーが登場してくるのでしょう。そんな歴史ある「響き21年」は、一度は味わってみたい最高品質のジャパニーズウイスキーと言えるのではないでしょうか。
「響21年」はその香りや味だけでなく、ボトルにもこだわりがあり、有田焼や九谷焼などの伝統工芸品が使われた「スペシャルボトル」も販売されています。日本が誇る伝統の職人技によって、美しい色彩やデザインで作られた有田焼や九谷焼によるボトルは、響21年の最高品質と相まって素晴らしい出来となっています。
響21年は味覚や嗅覚だけでなく、視覚にも美しく、五感全てに響く芸術的なジャパニーズウイスキーといえるでしょう。有田焼、九谷焼とのコラボレーションは2001年から始まっています。一番最初に発売されたのは、有田焼の「色絵松鶴梅鶉文八角瓶」と呼ばれるボトルで、八角の緩やかな面が特徴的な首の細い瓶に、松や鶴、梅、鶉などの日本の伝統的でめでたい絵柄が描かれています。
有田の磁器陶芸家最高峰とされる「酒井田柿右衛門」の名品を参考に制作されたオリジナルのボトルです。有田焼のものと同時に九谷焼の「古九谷風駿馬文瓶」と呼ばれるボトルも発売されました。このボトルには九谷焼の五彩と呼ばれる藍・黄・赤・緑・紫の五色を駆使して、2002年の干支でもある馬が描かれています。疾走する馬の群れが鮮やかな五彩によって表現されており、響21年の味の深みや力強さがボトルから伝わってきます。
2002年以降にも数々の巨匠・名匠が響21年のボトルを製作しており、2014年には、有田焼を380年以上も継承し続けている、名門である岩尾對山窯が製作を担当しました。また、九谷焼の巨匠である三浦銀三も、孔雀を描き上げた綺麗なデザインでボトルを作り上げています。
数々の巨匠・名匠が製作したボトルは2001年から始まり、その種類は28種類にも及んでおり、その全てが完売するほど人気があります。響21年にはウイスキーとして飲んで楽しむ以外にも、その美しいボトルを鑑賞する楽しみもあります。巨匠・名匠が作ってきたボトルの趣を味わえるのも、響21年の良い所の1つなのではないでしょうか
響21年のお買取ならウイスキー買取コンシェルジュにお任せください。