アードベッグは、強烈な煙臭が非常にパワフルで、通に絶大な支持があります。アードベッグ蒸溜所は1815年、島の住民マクドーガル一族により設立されました。
しかし、1981年に操業を停止して以来、1989年に操業が再開されるまで、一滴も造られることはありませんでした。その後、1998年からはグレンモーレンジ社によりフル稼働となります。そして、2004年にルイヴィトン・モエ・ヘネシーグループにより買収されました。
また、アードベッグはバランタインの原酒モルトでもあり、バランタインの味を決定する「魔法の7柱」の1つと言われています。
仕込み水も、ウギディル湖というピーティな水源からひいており、これはアイラモルトの中でも1~2番を争うほどの強烈な個性を持っています。ヨード臭、土の香り、塩っぽさなどを感じるスモーキーさが特徴です。
1815年に、キルダルトン行政区で初めてのライセンスを取得したのがアードベッグ蒸溜所です。アードベックはウイスキー産業の最前線にいて、ピュアアイラモルトの提供も行っていました。
しかし、これは市場に重点を置く戦略で、マイナス面が多くあり、1980年代初めに供給過多に陥ったときには蒸溜所の閉鎖を余儀なくされることになります。
当時の所有者アライド・ディスティラーズは、ラフロイグの生産に重点を置き、80年代後半に再稼動を迎えました。しかし、先行きはとても不透明だったため、1997年にグレンモーレンジがアードベッグを傘下にし、蒸溜所の回収を行ったのです。
このように、アードベックは全く稼動していない期間があったため原材料の不足などの問題もありましたが、それが解消されて以降、現在に至るまで、新しいボトルを次々と生み出しています。アイルモルトをこよなく愛するファンの間で、カルト的な人気を誇っているのがアードベックなのです。
ピートで焚いた濃厚なスコッチウイスキーの心のふるさとがアイラ島だとしたら、やはりアードベッグは、そのアイラ島を代表するウイスキーではないでしょうか。
ウイスキー研究科のアルフレッド・バーナーズはアードベッグについて、「その隔絶された立地がロマンチックなイメージを高めたと言えよう」と記したというエピソードが残っています。
アードベッグという名前はゲール語で小さい岬という意味です。まさに蒸溜所の立地がそのまま名前になったと言えます。
また、アードベッグといえばそのロゴが印象的ですが、デザインの由来はアードベッグ蒸溜所近くの教会の跡地に現在も残っている「キルダルトンクロス」の文様をモチーフにしているそうです。
この文様は永遠の象徴であり、アードベッグがずっと造られ続けていくように、との思いが込められています。
アードベッグ のお買取ならウイスキー買取コンシェルジュにお任せください。