サントリーエイジアンノウンは、かつて特別に製造された非常に希少価値の高いウイスキーです。
いまや世界中で高く評価されているサントリーウイスキーの初代社長であり、二代目マスターブレンダーである佐治敬三氏が、1989年に勲一等瑞宝章を受賞した際に、祝賀パーティーにて記念品として配布された非売品のウイスキーとなっています。
エイジアンノウンは、佐治敬三が自ら選定した25年以上熟成のモルト原酒から造られているそうですが、その名前の通り詳細な年数や構成についてはアンノウン(非公開)となっています。
ですが少なくとも25年以上の原酒を使い、様々な原酒のブレンドを施されたエイジアンノウンは、佐治敬三のウイスキー造り手としての完成形のひとつだと評されています。
ミズナラ樽の香りが特徴的なジャパニーズウイスキーらしいフレーバーで、長期熟成による独特の伽羅香の余韻がいつまでも鼻に残り続けるような味だと言われています。
また様々な原酒をブレンドしていることもあり、ドライフルーツのような凝縮した甘みとスモーキーさ、酸味やコクなど複雑な味わいが絶妙なバランスで感じられるそうです。
佐治敬三氏といえばシングルモルト山崎の発売や、白州蒸留所の建造などジャパニーズウイスキーの発展とは切っても切り離せない人物です。
白州蒸留所が建造されたのは1973年のことですが、エイジアンノウンが配布されたのは1989年。
その際に、少なくとも25年熟成のエイジアンノウンが造られたということは、エイジアンノウンには山崎蒸留所に保管されていた原酒が使われているということになります。
「山崎蒸溜所に眠る秘蔵の樽から、私がこれまでに出会い得た最高の秘蔵モルトのみを吟味し、選び抜きました。熟成年数は、少なくとも二十五年以上。文字通りエイジ・アンノウン(年代未詳)の秘蔵熟成ピュアモルトでございます。」
という佐治敬三氏のコメントにもある通り、選び抜かれた原酒から造られたエイジアンノウンは、佐治敬三氏のこだわりが随所に感じられる、他では決して味わうことのできない貴重なウイスキーとなっています。
現在でも山崎25年や白州25年などの長期熟成ウイスキー自体を飲むことはできますが、エイジアンノウンは山崎蒸留所から白州蒸留所へと発展を続けてきた、サントリーウイスキー造りの歴史に残る、最高傑作のひとつだと言えるでしょう。
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