今や日本を代表するウイスキーメーカーとして国内外を問わず広く知られているサントリーですが、そんなサントリーが製造するブレンデッドウイスキーの最高峰と言われているものが、サントリー響です。
響は、サントリーのこれまでのウイスキー造りの技術を結集して造られた、名実ともに日本最高峰のブレンデッドウイスキーのひとつです。
「人と自然と響きあう」というサントリーの企業理念を込めて造られた響は、その理念通り、自然が育んだ様々な原酒と、日々努力を続けてきた職人たちの技術の結晶です。
そのあまりの完成度は、交響楽団が奏でるクラシックの名曲に例えられるほど。まさしく名前通り、あらゆる事柄の共鳴によって響は生み出されているのです。
響のブレンドにつかわれている原酒は、サントリーが所有する3つの蒸留所で造られています。
日本初のウイスキー蒸留所として、名水を誇る京都・山崎の地に建てられ、その後のジャパニーズウイスキー発展の礎となった山崎蒸留所。
世界でも珍しい森深き山の中に建てられ、軽快な口当たりとさわやかな香りが特徴的な白州蒸留所。
ブレンデッドウイスキーの味わいの基調になるとも言われるグレーン原酒を製造しているのは、愛知県にある知多蒸留所。
これら3つの蒸留所によって造られたウイスキー原酒は、なんとその数80万樽以上とも言われています。響はブレンダーたちの卓越した技術で、これらを繊細にブレンドすることによって生み出されます。
そんなサントリー響の中でも最高級ラインナップとして知られているものが、響30年です。
使われる原酒はその名前通り、山崎ホワイトオークを中心とした30年以上熟成のモルト原酒と、同じく30年以上寝かされたグレーン原酒のブレンドによるもの。
ほんのわずかなバランスの崩れによって、味わいがまるで変ってしまうと言われるブレンデッドウイスキー。長期熟成の原酒を使用したことによって、そこにはさらに繊細な技術が求められることになります。
そのため、響30年のブレンドは、限られたブレンダーによってすべて手作業で行われています。年間数千本しか作れないため非常に希少性が高く、一方でその優れた品質から、ウイスキーファンからの人気も高い、まさに日本を代表するブレンデッドウイスキーと言っても過言ではありません。
響30年のボトルは、カガミクリスタルで造られています。多面カットが施されたボトルは、光を受けて様々な色彩を見る人に返します。角度によって様々に変化する輝きは、まさに飲む人や時間、環境によって刻々と違った印象を与えてくれる響30年の味わいのようだと言われています。
響30年はまるで豪奢な宝石のように、味わいだけでなく視覚でも人々を楽しませてくれるのです。
サントリーの二代目マスターブレンダーであり、創業者・鳥井信治郎氏の息子である佐治敬三氏が響を生み出したのは1989年のこと。
サントリー創業90周年を記念したこの年に発売を開始した響は、国内ウイスキーの最高峰を目指した佐治敬三の目標通り、これまでのウイスキー造りで培った技術の粋を集めて造られています。
豊かな自然によって育まれた多彩なウイスキー原酒と、それらを繊細に貯蔵、熟成、ブレンドさせる職人たちの卓越した技術。それらを掛け合わせることで、世界中の人に喜ばれるウイスキーを造り上げることが響のコンセプトだったと言われています。
完璧な調和を目指し30種類以上の原酒を掛け合わせ、ブラームスの「交響曲第1番」をイメージして造られたこのウイスキーは、「人と自然と響きあう」というサントリーの企業理念を体現して欲しいという想いを込めて、響と命名されたのだと言われています。
そうしたこだわりの追求によって、響は世界中に認められるお酒になっていきます。
販売開始から15年後の2004年には、国際的な酒類のコンペティション、インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)において、響30年が最も優れたものに授与される「トロフィー」を受賞しました。
ISCはスコッチウイスキーの本場イギリスで開催される大会で、数あるコンペティションの中でも最も権威があるもののひとつだといわれています。響30年は、ブラインドテイスティングによる審査によって、400品を超えるウイスキーの中から、最優秀として選ばれたのです。
響30年はその後2008年まで、3年連続4度に渡って「トロフィー」を獲得していますが、これは1995年にISCが設立されて以来初となる快挙だったそうです。
世界中に愛されるウイスキーを造るという響のコンセプトの通り、響30年は日本を代表するウイスキーのひとつなのです。
響は数あるサントリーのウイスキーの中でも、最も日本的なもののひとつだと言われています。
響が収められているボトルの特徴的な形は、24面カットのデキャンタボトルになっているそうです。これは、一日を刻む24時間を表していると言われています。
熟成という長き時によって造り上げられたウイスキーは、まさに時間が育んだ芸術品です。
またこうした24面カットは、24時間だけでなく、日本古来の季節の移ろいである二十四節気をも意味しているのだと言われています。
サントリー創業90周年という歴史、樽の中で原酒が眠っている時間、そして響によって拓かれていくジャパニーズウイスキーの未来。時間への様々な想いを込めて、響はデザインされているのです。
そしてこのような日本的な試みは、響スペシャルボトルシリーズにも顕著に表れています。
有田焼や九谷焼など、日本芸術文化の礎となってきた数々の匠の技に敬意を表し、響は様々なコラボレーションボトルをリリースしています。
中でも十四代酒井田柿右衛門氏や三代徳田八十吉氏、十三代今泉今右衛門氏など、人間国宝とのコラボレーションによって造られた響35年は、その芸術性の高さと希少価値も相まって、非常に人気が高いボトルとなっています。
サントリーの伝統を引き継いだ当時のチーフブレンダー・輿水精一氏によって、技術の粋を集めて造られた、最高級ジャパニーズウイスキーという芸術品と、日本文化の発展のためにその華麗な技を磨き続けてきた名匠たち。それらの共鳴によって出来上がった響は、「比類なき美の結晶」とも称されているのだそうです。
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